うれし泣きを知った日⑥(出生前診断への想いの変化)

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この話は30代主婦の私(オカクミ)がダウン症の長男を出産し「もう一生幸せになれない」と絶望したものの、いろんな人に支えられる中で希望を見出していく思い出ばなしです。

⬇︎過去の話はこちら

①もう一生、幸せになれない。

②苦しい胸の内

③君への手紙。

④キセキの存在

⑤親孝行だったあの子

⑥出生前診断への想いの変化

⑦親友の病

⑧不安を乗り越えて

⑨やっと…。

⑩私はもう、大丈夫

ホーム

再び妊娠したのは流産から半年以上経った、夏のことだった。

今回も、心拍が確認できる7週ごろに産院へ行った。

前回の流産のこともあり、また流産するんじゃないかと不安で仕方がなかった。

初診日、長男といっしょに待つ産院のロビー。

名前を呼ばれるまでが、永遠に感じられた。

頭の中で、前回の胎嚢のみのエコー画像がグルグルと渦巻いている。

今回も胎嚢だけだったら…。

オカクミ

それに今回妊娠するまでに2回も化学流産している。(妊娠チェッカーで反応するも、数日後に生理が始まること)

本当は私に、なにか問題があるんじゃないか。

そんなことを考えながら、ひたすら待つ。

怖くて怖くて仕方がない。

 

やっと名前が呼ばれて診察室に入ると、前回と同じく長男にダウン症があると告知した男の先生が待っていた。

私は嫌な予感がした。

内診台にあがり、エコー画面を見上げた。めまいがするほど緊張する。

先生は力なく言う。

先生

あー、ふくろ(胎嚢)はあるけど、中身がないねぇ…。

うぅ〜ん。。

またぁ?!

オカクミ

思わず口から出てしまう。嘘であってほしい…!

祈る気持ちでエコー画面を見つめつづけていた、そのときだ。

先生

ごめん!あったあった!

ピコピコ動いてるね!

先生は茶目っ気たっぷりに言って、小さく点滅している胎嚢を拡大してみせてくれた。

よ、良かった〜〜〜泣

オカクミ

この日はとりあえずホッとした。

しかし、流産が怖くて次の診察までが待ち遠しかった。

不安を抑えられなくて、ミチルさんにLINEする。

ミチル

心配ですよね。

でも何もできることはなくて、赤ちゃん次第なんです。

何がいけないとか、いけなかったとかじゃないんです。それがまたモヤっとするんですけどね…。

 

やっぱり、どうしようもないようだ。

心配で悶々とする日々。

次の検診で

先生

心拍が止まっています。

って言われたらどうしよう。

ごく一部の友だちに妊娠したことを打ち明け、不安を聞いてもらいながら1日1日をやり過ごした。

つわりもひどく、8月の暑い時期ということもあって地獄のようだった。

それにもう一つ、決断しなければならないことがある。

このまま流産せずに妊娠を継続できた場合、

出生前診断を受けるか否かだ。

妊婦検診(4ヶ月)で出生前診断のことを相談することにした。

その日は信頼している女性の先生が担当だった。

4ヶ月検診からは、おなかの上からエコーを見られるようになる。長男のことと、流産のことを知っているからだろうか。いつもよりじっくり診てくれた。

先生

うん、赤ちゃん元気にしていますね〜。

心拍がちゃんと確認できたことに、心底安堵した。

エコーが終わり、先生と向かいあわせに座る。

先生

今のところ、どこにも異常はなさそうです。

なにか聞いておきたいことはありますか?

あの…。

出生前診断についてなんですが…。

つぎの子もダウン症だったらと…心配していて…。

だけど、ダウン症ならまだ育てられるのかなって気がしないでもなくて…。

オカクミ

先生に話しながら、療育センターで出会ったダウン症以外の障がいのある子たちの顔を思い浮かべていた。

療育センターに通うようになって、

(当たり前だが)障がいはダウン症だけじゃないこと、

どんな障がいがあっても、その子たちなりに一生懸命生きていることを知り、

それがとても尊いことだと感じるようになっていた。

わたしの本音を知った瞬間だった。

先生

そうですよね。

でも、兄弟そろってダウン症って私はあんまり聞いたことないような

うーん、でも全くないとは言えないので、どうされるかをよく考えて◯◯日(妊娠17週になる日)までに連絡下さい。

先生も言葉を選んでいた。確かにこればかりはハッキリしたことが言えない。

もし羊水検査をすれば、ほぼ全ての染色体異常が分かるという。

私の心は、もうしたくないと言っている。

夫に言おう。

夜、夫に打ち明けた。

ねぇ。出生前診断、どうしよう…?

私は…。

オカクミ

うーーーーーん。。。

つづく。

⬇︎「見たよ!」という意味で押してくれるとうれしいです^^

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⑦親友の病

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