こんにちは、オカ・クミです。
最近、不妊治療に保険適用がされる動きがあるようですね。
20代後半から約3年、不妊治療を経験した私としてはとても良いことだと思いました。
不妊治療は
金銭的にも
肉体的にも
精神的にも
「辛い」
ただその一言に集約されると思います。
経験した人でないと、なかなかこの辛さは伝わりにくいと思います。
私の場合は運よく授かることができました。
ですが、不妊治療中の辛かった気持ちは絶対に忘れないでおこうと決めています。
今日はその覚書として書いていこうと思います。
目次
不妊治療は本当に辛い
私の場合はこんな辛さがありました。
- 周囲の友達・会社の同期の妊娠を素直に喜べない。
- 子持ちの先輩が早退する度に自分に降りかかってくる仕事が辛い。
- 上司(男)に不妊治療をしている事を言いたくない。
- お金がかかる。
- 治療(内診)が嫌すぎる。場合によっては痛い。
- 夫婦ゲンカが多くなる。
- 一緒に妊活していた友達が先に妊娠した時に言われた一言が辛い。
- だんだん自分が欠陥品に思えてくる。
- 不妊治療は努力をしたからと言って、必ずしも報われない。
うわぁ〜〜〜!
9個も挙がりましたよ(汗)
順に解説(?)していきます!
周囲の友達・会社の同期の妊娠を素直に喜べない。
親しい友人達が妊娠したり出産したりするのはとても喜ばしい事でした。
でも、それより先に来る気持ちは、
「何で私は…?」
という、自分への疑問と、
「良いなぁ…」
という嫉妬でした。
ちなみに当時の私の上司にはお孫さんが5人もおり、
後輩が
「またお孫さん生まれたんですか!係長、孫まみれですね!(笑)」
と言ってるのを聞いてるだけでも辛い気分になりました。
ちなみに有名人の妊娠・出産のニュースも本当にどうでも良かったし、
正直見たくありませんでした(苦笑)
子持ちの先輩が早退する度に自分に降りかかってくる仕事が辛い。
当時一緒に働いていた先輩が3人の子持ちでした。
とっても母性に溢れて優しい先輩で、私が本音で話せる数少ない先輩の1人です。
先輩には旦那さんはいますが、ほぼワンオペで家事育児をされていました。
その上お子様達が結構な頻度で熱発され、早退されることが多かったんですね。
そうなると、先輩の仕事が私に回ってくることが多くて、キツかったですね〜苦笑
いつも母性溢れた先輩と、
いつもピリピリしている私。
やっぱり上司からも評価されていたのは先輩の方でした。
私は子供が欲しくて仕方がなかったのに、子供が3人もいる先輩のフォローをどれだけしても評価されるのは先輩。
先輩が悪い訳では決してないんですがね。
私もピリピリしてしまう自分がとても嫌でした。
先輩は私に
「いつもごめんね〜!」
と言ってご飯を奢ってくれたり色々お礼をしてくれたので、全く恨んでいませんよ(笑)
ただ、上司に対しては思うところがありますね(笑)
上司(男)に不妊治療をしている事を言いたくない。
当時の男性の上司と私のウマが合わず、不妊治療をしている事を話していませんでした。
まぁ、デリケートなことですし普通はそんなにオープンにしないと思うんですが(笑)
なので、仕事を定時に終わらせて、病院へダッシュしているところに
「オカさん、飲み会〜?」
と笑いながら言われたのは本当に泣けました。
この上司はセクハラ発言も多い人だったので、私が不妊治療をしていると言ったら何て言われるか分かりません。
それに、人工授精もしていたので
「あの時できた子か」
なども思われたくなかったんですよね…。
お金がかかる。
私は体外受精や顕微受精まで経験していないので、何百万も使った、という訳ではありません。
ただ、毎月の病院代だけでなく
不妊に良いとされるサプリメントを飲んだり、
スポーツジムで水中ウォーキングやホットヨガをしたり、
わざわざ九州から新幹線に乗って京都の鈴虫寺にお参りに行ったり、
温活が良いと聞いてはよもぎ蒸しに通ったり、
思い出すとキリがないくらいお金使いましたね〜。
こういうのを全て合計したら100万くらい使ってそうな気がする…(泣)
子供がスムーズに出来ていたらこんなにお金を使うこともなかったのにー(泣)
治療(内診)が嫌すぎる。場合によっては痛い。
私は3回目の人工授精で長男を授かったのですが、
1回目の人工授精の時が荒っぽい先生で、どこかから出血したぐらい、めちゃくちゃ痛かったんですよね…(泣)
また、人工授精とセットで、確実な排卵を促すために筋肉注射で何かを打たれたんですが、それもまたすごく痛くて(泣)
毎回の内診も嫌だし、注射は痛いしで、本当に辛かったです(泣)
女性側ばかり負担がかかりますよね(泣)
夫婦ゲンカが多くなる。
夫は私が不妊治療中であっても、
仕事の調節はしなくて良いし、
毎月病院に下半身をさらしに行かなくて良いし、
注射もされなくて良いし、
毎朝基礎体温は計らなくて良いし、
排卵を促す薬は飲まなくても良いし、
サプリメントも飲まなくて良い。
…と思うと、私だけが頑張っているように思えて辛かったですね〜。
まぁ夫ができることは限られているんですが(泣)
一緒に妊活していた友達が先に妊娠した時に言われた一言が辛い。
大学時代の友達で、同じ時期に妊活していた友達がいました。
その子の方が先に妊娠したんですが、
彼女はとても嬉しかったのか、なかなか妊娠出来ない私にこう言いました。
「不妊治療の時よりも、妊娠したら子どもの悩みはもっと出てくるよ?」
この一言はかなりきましたね。
私はまだスタートラインにも立ててないのに、それ言う?!(笑)
当時の私には受け入れられない言葉でした。
確かに妊娠したら流産しないかとか、無事に生まれるかとか心配なことは沢山あります。
でも、それは妊娠できた人だからこそ思える悩みなんだと思うんですね。
妊娠したことない人にそれを言うのはちょっと違うのかな、と思い、彼女とは疎遠になりました。
こういうこともあり、
不妊治療中の辛い気持ちを絶対に忘れない
と、固く心に誓ったのでした。
だんだん自分が欠陥品に思えてくる
- 人の妊娠は素直に喜べない
- 多分私のせいで子どもができない。私自身に何か欠陥があるんじゃないか。
- 先輩のフォローするのがなんか辛い。フォローしてる事を上司から認められたい(泣)
こんな状態で、とにかく心の狭い自分が嫌で仕方がありませんでした。
自分の存在を貶しまくりで、自己肯定感は爆下がりでした。
本当に辛かったなぁ…
不妊治療は努力をしたからといって、必ずしも報われない。
どれだけ温活しても、体を鍛えても、サプリメントにお金をかけても、
「まだ子ども作らないの?」という声に耐え忍んでも。
どれだけ頑張っても、妊娠できないんですよね。
「何で(子どもが)できないんだろうね?」
って言われても、
一番知りたいのは私ですからーーーーーーっ!!!!!
残念ーーーーーーー!!!!!
って、思わず波田陽区のように叫びたくなるほどでした。苦笑
まとめ
このような辛い思いを経て、ようやく第一子を妊娠・出産しました。
不妊治療は暗いトンネルの中を、出口があるのかないのか分からないまま歩き続けるようなことだと思います。
そこから手を引っ張って脱出させてくれたのはダウン症の長男でした。
長男にはハンディキャップがあるけれど、
私をお母さんにしてくれたことにとても感謝をしています。
長男を出産した時は不妊治療をしなければ良かったと思いましたが、とんでもありません。
長男から教わったことは色々ありますが、中でも
「人の温もり」
を教えてくれたのは何事にも変え難い、私にとっての財産です。
…とにかく、
妊娠を強く望む全ての人のに、必ずコウノトリがやって来ますように。
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