こんな記事をみつけました。
「なんとなく」で起業する”ママ社長”に物申す
子どもや家庭を言い訳に使うのは間違い
東洋経済オンライン
女性の就労・起業支援に携わる3人の女性たちが、「ママ社長」の問題点を指摘するという内容です。
記事中の女性たちは、つぎのことを主張しているのだと解釈しました。
- 起業(仕事)をなめるな
- 起業(仕事)をする上で子ども・家庭を言い訳にするな
安易に起業してもうまくいかないというのは分かりますが、記事全体を通してなんかすごい「モヤっ」としたんですよね。
記事タイトルはママ社長に対しての意見されているように見えます。しかし記事の途中からはワーママに対しても言っているように見受けられました。
当該記事を読むと、
ワーママは仕事をなめている
って言われてる気がして非常にモヤモヤしました。すごい拡大解釈しちゃってるのは分かってます。
でも、真面目に家庭と仕事を両立させているワーママさんってたくさんいると思うんです。
そんな方々が、この記事を読んだらどんな気持ちになるだろう?自分を責めてしまわないかな?と心配になりました。
私自身も近い将来ワーママになる予定です。仕事に復帰したら「子どもを言い訳に使うな」と言われることもあるでしょう。
そんな訳で今回は、私なりに思うことを述べたいと思います。
目次
記事中の女性たちの主張について
上でも触れましたが、記事に出てくる女性3人(A ,B,C)はワーママ達にこんなことを思っているようです。
- 起業(仕事)をなめるな
- 起業(仕事)をする上で子ども・家庭を言い訳にするな
この2点について、順に解説していきます。
「起業(仕事)をなめるな」という意見
記事内で、この女性たちは「生半可な気持ちで」起業をすることに批判していますが、
「生半可」だったとしても私は起業することに賛成です。理由は2つあります。
- 全国展開しないといけないという決まりはない。
- 起業してから分かることもある。
記事内で出てくるこの会話。

事業モデルは「クッキーを作ったので身近な人に売りたい」レベルで、たとえばセブン&アイホールディングスに売り込んで全国に広げようという発想はない。

まあ、きっかけはなんでもいいけれど、起業することや仕事をなめないでねと言いたい。趣味や社会活動と仕事を一緒くたにしないでほしい。
全国展開以外の起業はなめてると言いたいように見えるんですが…(苦笑)
全国展開する意思がなくても、その人が満足ならそれでいいはずです。
それに、素人がいきなり全国を目指したら目標が大きすぎて途中で挫折してしまいませんか?経営が上手くいった時に初めて拡大を考えるのでは遅いんでしょうかねぇ…。
私が住む地域の八百屋さんとか雑貨屋さんとか全国展開してませんが、いいお店ですよ。
起業したいという人は全国展開にとらわれることなく挑戦してみればいいのでは?
生半可な気持ちで起業しても上手くいかないのはよぉ〜く分かります。
でも、何もしなかったら何も得られません。
まずは小さく始めて、徐々に大きくしていくというやり方でも良いじゃないですか。(リベラルアーツ大学の受け売りになってしまいますけどね)
私自身、このブログを運営しはじめて1年半(2022.3月時点)経ちますが、やはり当初思い描いていた理想とはかけ離れています(苦笑)
しかし、これは実際にやってみないと分からないことです。
ワードプレスでブログを書きはじめたことで、
- 文章の書き方
- マーケティング
- HTML・CSS
など勉強するようになりました。また、Twitterで気のあう方々との出会いもあったり。
これらは行動したからこそ得られたのです。
なにも行動しない人より、実際に行動している「ママ社長」の方が得るものは多いはずです。
生半可な気持ちで起業したとしても、上手くいかないということは遅かれ早かれ気づきます。
それは本人の問題なので見守るしかないですね。
生半可な気持ちのママ社長が失敗したことで、記事中のA〜Cのみなさんが被害を受けるのなら付き合わなければいいだけです。
そもそもママ社長本人は生半可でやってるつもりはないと思いますけどね。

実績がある(?)A〜Cのみなさんから見たら「生半可」に見えるんじゃね!?
「子どもや家庭を言いわけに使うな」という意見

ママ起業家はプライドの高い第二新卒と似ている。スキルはないが人生経験はあり、自分の立ち位置がよくわかっていない。子どもを言い訳に使うので、企業にしてみるとややこしい人材。私がそういった女性にまず言うのは、責任感を持てということです。

「家庭を守りたいのでそこまでしたくない」って言うでしょう。

プチ起業の段階を脱して経営者になろうと助言すると、リスクを背負ってまでやりたくないと言われることもある。家庭と子どもを犠牲にしたくないけれど、稼ぎたいしメディアにも出たい。どっちなのと言いたくなる。

以前、スタッフがブライダル関係の仕事を受注したのに、子どもの運動会と重なったからと言って降りたことがあったの。
今回だけは仕方ないと代役を立てて乗り切ったのに、同じことがまたあって。辞めてくれと伝えざるをえなかった。
実際にどんなママが起業しているのか、私は知りません。
しかし、そうは言っても子どもがいたら行事とか病院とかあるでしょう?
そもそもCさんのコメント、なにが言いたいのか分かりません。ママ起業家って社長ってことですよね?「企業にしてみるとややこしい人材」って言ってるけど、雇われの身じゃないのに、ママ起業家は誰に言い訳をしているんでしょうか?(「B to B」のパターン?)
問題の本質は、それぞれの価値観を尊重していないことだと思う。
A〜Cさんの1番大切なものは仕事なのでしょう。
しかし、ワーママにとって最も大切にしたいものは「子ども(家庭)」なのです。
親の責任が果たせるのは親だけ。
家庭を犠牲にし続ければ、最悪の場合、子どもや夫と信頼関係が築けず家庭が崩壊することだって考えられます。
そんな時、この方たちが責任取ってくれるんでしょうか。

家庭の問題は家庭の問題であって、私たちには関係ないこと!
などと言って逃げたりしないでしょうか。
子持ちの女性たちが、A〜Cさんの望み通りの働き方してたら、とてもじゃないけど働けませんよ。
たしかに家事は時短家電を導入したり、家事代行サービスを使ったりして減らすことはできるかもしれません。
しかし、親の代わりはいません。仮に家政婦さんが運動会や授業参観に来てくれたとしても、私が子どもならやっぱり寂しいなぁ。
ワーママは決して仕事を軽く見てるわけではないんです。子どもや家庭も大切にしたい。そこは尊重してほしいものです。
言い訳に使うなっていうけど…

「子どもを言い訳にするな・仕事をなめるな」と言われてますが、そもそも言い訳って何でしょうか?
国語辞典オンラインでは次のように説明されています。
自分のした失敗などの理由を述べて、自分が正しいと説明すること。または、その言葉。弁明。
国語辞典ONLINE
例えばワーママが仕事のミスをした理由に「子どものことを考えていました」とか言うのであれば言い訳だと思います。
しかし、さっきも出てきたこの発言。

以前、スタッフがブライダル関係の仕事を受注したのに、子どもの運動会と重なったからと言って降りたことがあったの。
今回だけは仕方ないと代役を立てて乗り切ったのに、同じことがまたあって。辞めてくれと伝えざるをえなかった。
これは、ワーママ的には仕事を休む理由であって、言い訳ではないと思います。
A〜Cのみなさんの意見を見て、子どもを育てたことがないのかな?と思いました。子育ての大変さを知っているなら記事中の発言は出てこないと思うんですよね〜。共感力が弱いとか?
お金をもらって働く以上、テキトーにやり過ごすのはNGです、もちろん。だけど、子どもや家庭を「言い訳」と言われるのは残念です。
そりゃ守るものがなければ好きに働けますし、働きますよ。でもパートナーがいて、親である以上はどうしても制限が出てくるんです。
A〜Cさんも家庭も子どもも持たないにせよ、自分が病気で倒れるかもしれないし、親の介護をしなければならなくなる時だって出てくるかもしれません。

病気や介護を理由に働けなくなることもある。
生きている以上は持ちつ持たれつ、だと思うなぁ。
ワーママが気をつけるべきこと

ワーママ側も気をつけるべきことがあります。
それは、一緒に働いている上司や同僚に感謝を忘れないということです。
ワーママも仕方がないこととは言え、子ども(家族)の病気等で仕事を休んだり早退しなければならない場面がどうしても多くなってしまいます。
そんなとき、

子どもが熱出してるんだから、帰らせてもらって当然!
子どもがいない人たちが支えてくれて当然よ!
私は子育てで忙しいんだから、それぐらいやってもらっていいでしょ!
という思いが漏れ出てしまうと、周囲もイヤな気分になります。それこそ「言い訳」だと取られてしまうでしょう。

決して態度に出してはならぬ…!
(でも思いたくもなりますよね、苦笑)
おわりに

A〜Cさんに私が言いたいことは、
- べつに生半可な気持ちでも起業してもいいやんけ!
- 子育て中はどうしても制限が出てくる。「言い訳」とか「なめるな」とか言わんといて!
- それぞれの価値観を尊重しあおうや!
ということです。
私自身、「子育てを言い訳に使うな」と言われる日が来るかもしれません。
そんなとき、いちいち病んでなんかいられません。イヤミの意図や背景を見抜く力、スルーする力を身につけたい。
今回はその一環として反論を考え、記事にしてみました。

実際になにか言われたら面と向かっては言えないけれど、心の中で反論するのは大事!
罪悪感に駆られることなく、自信をもって働きたいものですね^^
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました^^
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